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のんが9月17日配信開始の「幸せカナコの殺し屋生活2」を前に、アクション練習と共演者からの刺激を語った。文春の取材では私生活とカナコの共通点にも触れた。
のんが主演する「幸せカナコの殺し屋生活2」が9月17日からDMM TVで配信される。初めてシリーズ続編を主演するのんは、文春オンラインのインタビューでアクションの準備や共演者との仕事、私生活と役柄の共通点を語った。
2026年は、能年玲奈としてデビューして20年、「のん」として活動を始めて10年の節目となる。9月15日には小松成美氏が書いた評伝「のんフィクション ヒーロー誕生」が発売される。映画「平行と垂直」では自閉スペクトラム症の兄を持つ妹を演じ、異なる作品で役の幅を広げている。
今回のインタビューは、週刊文春2026年9月3日号の巻頭グラビア「原色美女図鑑」に掲載しきれなかった話を収録した全2回の前編。誌面の撮影は、築100年を超える古民家と夏の土手を舞台に行われた。
のんは前年の同企画でも「幸せカナコの殺し屋生活」の世界を踏まえた撮影に参加した。2025年2月27日号で使った廃墟風のビルは偶然、ドラマのロケ地でもあったという。ドラマのカナコとは異なる、強さや魅力、セクシーさのある殺し屋を意識し、体の線が出る衣装でポーズを組み立てたと振り返った。
撮影では、ボブ・フォッシーの振り付けのようにバランスを外した、筋力を必要とする姿勢にも取り組んだ。のん自身は、これまでで最もクールでハードな姿を見せられたと捉えている。
ピンヒールを履いて片足立ちでキックをしても姿勢が崩れなかったことについては、カナコを演じるためのピラティスとアクション練習が役立ったと説明した。その前から続けていた習慣として、座らずに片足立ちで靴下を履くことも明かした。靴を履き替えるときも座らず、立ったままできることへのこだわりがあるという。
のんは、本格的なアクションを以前から演じたいと望んでいた。殺し屋というアンチヒーローは、それまでなかなか出会えなかった役でもあり、カナコを新たな表現へ進むきっかけになった人物として位置付けている。続編への出演自体も初めての経験となる。
共演者では、殺し屋の先輩・桜井を演じる藤ヶ谷太輔のアクションに強く刺激を受けたと話した。自分も練習に力を入れたが、藤ヶ谷の動きを見て、さらに取り組み、追いつきたいという意欲が高まったという。
カナコと桜井が所属する企業の社長を演じる渡部篤郎については、大人の魅力を感じ、そばにいると癒やされる存在だったと振り返った。
菅井友香が演じる親友の吉岡キヨミとの場面も、のんにとって大切だった。カナコは仕事では通常の生活から離れた人物に囲まれるため、女友達と過ごす時間が最も日常に近いと説明した。キヨミ自身にも独特なところがあり、その人物像にも注目してほしいとしている。
作品全体については、本格アクション、コメディー、控えめな恋愛コメディーの要素が重なる独特のジャンルと捉える。乾いたブラックな笑いがありながら、ポップでかわいらしい世界でもあり、複数の味わいがあると話した。
シーズン1を演じた際には、カナコは強い人に惹かれるのだろうと考えていたという。のん自身も強い人が好きだとし、仕事ではリーダーになることが得意でも、私生活では人に引っ張ってもらいたいと明かした。
遊びに出かける場合には、誰かが考えた計画についていくことを好む。ただ、その場では中心にいたいとも語った。引っ込み思案に見える一方、気持ちが高まると一番になりたいという思いが強くなるところは、カナコとも重なると感じている。
今年のグラビア撮影は自然との組み合わせをテーマに、表現を切り開く力強さと変わらない純粋さの両面を写す狙いで行われた。撮影した小見山峻氏は、のんの30歳の記念本でも表紙を担当しており、再び一緒に仕事ができたことがうれしかったという。
前年の撮影について、のんはタイトな衣装に合わせて一つずつ動きを形づくることが面白かったと話している。役柄に合わせた撮影でありながら、ドラマそのものの人物像とは違う殺し屋を表すことに取り組んだ。新鮮な方法を試せた撮影だったという。
片足立ちの習慣は、アクションのために始めたものだけではない。のんは、椅子に座ることを少し面倒に感じる性格でもあり、普段から立って靴下を履けるという自負があったと笑いながら説明した。日常の習慣と、役のための練習の両方が姿勢の安定につながったという振り返りだった。
前の取材では、続編ができれば女性同士の会話を演じたいと話していた。今回も親友のキヨミと過ごす時間について、カナコが通常の暮らしに戻れる場面だと捉えている。菅井と一緒に演じることを喜び、殺し屋の仕事とは異なる人物関係も作品の一部だと語った。
アクションに加えて恋愛コメディーの要素もあるという説明では、のん自身が取材者に、実際にそのように見えていたかを確かめるやり取りもあった。桜井との関係が注目されるなか、のんはカナコの好みを強い人への憧れとして解釈している。
私生活では計画を人に任せたいという話も、仕事で先頭に立つ姿とは違う一面として語られた。ただし、ついていくだけで控えめに過ごしたいという意味ではなく、気持ちに火がつくと中心でありたいと感じるという。のんは、そうした複数の性格が同居する点を役柄と比較した。
古民家の部屋や庭を気に入り、土手で動きながら撮る時間も楽しんだと振り返った。障子を背景にした写真では、映画「平行と垂直」の題名と格子模様を結び付けた小見山氏のアイデアが採用され、のんはその工夫を喜んでいる。
K.Abe--JT