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上原浩治氏は日本シリーズ第2戦を振り返り、短期決戦では長打力が重要で、ソフトバンクの選手層が勝敗を分けたと分析した。
日本シリーズ第2戦は、ソフトバンクがDeNAを延長10回、4―3で破った。日刊スポーツ評論家の上原浩治氏は、パ・リーグを圧倒したソフトバンクと、セ・リーグ3位から勢いをつけたDeNA双方の強さが表れた試合と評価した。
得点はいずれも長打が中心だった。ソフトバンクは正木智也のソロで先制。DeNAは8回、筒香嘉智の3ランで逆転した。ソフトバンクは9回に代打・山川穂高の場外弾で追いつき、延長10回には守備要員として途中出場していた川村友斗が勝ち越し本塁打を放った。
上原氏は、好投手が続けて登板する短期決戦では連打による得点が難しく、一振りで流れを変える長打が必要だと指摘する。本塁打には投手の球威をスタンドまで押し返す力が必要で、単打より偶然性が小さい。一発のある打者は投手に余分な警戒を強い、疲労させる効果もある。
今季のクライマックスシリーズでも、ファーストステージで敗れた巨人と西武は長打力不足に苦しんだ。長丁場のリーグ戦では投手力の比重が大きいが、短期決戦を突破するには本塁打を含む長打力が不可欠だという。
特に驚かされたのがソフトバンクの層の厚さだった。決勝弾の川村は守備固めで出場した選手で、甘いチェンジアップとはいえバックスクリーンまで運んだ。控えの守備型選手まで長打を打てる点が、選手起用の幅を広げている。
2連敗のDeNAも一方的に敗れたわけではない。勝ちパターンの松本裕樹から2試合連続で本塁打を記録し、今後のソフトバンク側の継投判断を難しくした。
ソフトバンク先発のモイネロは、クライマックスシリーズで状態が上がらず、この試合も万全には見えなかった。それでもカットボール中心へ切り替え、要所でカーブを使いながら7回無失点。調子が悪い日にも抑える方法を持つ、長くエースを務める投手らしい内容だった。
シリーズ第2戦までに登板した先発投手は、第7戦までもつれれば中6日で再び先発できる。最終戦でモイネロを起用できる可能性も含め、ソフトバンクが優位に戦う条件が整ったと上原氏はみている。
M.Fujitav--JT