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台湾の民主進歩党(民進党)に所属する沈伯洋(しん・はくよう)立法委員は9月12日、東京都内の日本記者クラブで講演し、台北と海外の交流や情報発信を広げる考えを示した。11月28日投開票の台北市長選に立候補しており、最大野党・国民党の現職、蔣万安市長の再選に挑む。
台湾の民主進歩党(民進党)に所属する沈伯洋(しん・はくよう)立法委員は9月12日、東京都内の日本記者クラブで講演し、台北と海外の交流や情報発信を広げる考えを示した。11月28日投開票の台北市長選に立候補しており、最大野党・国民党の現職、蔣万安市長の再選に挑む。
沈氏は中国やロシアを念頭に、独裁国家間の協力の仕組みが増えていると指摘した。そのうえで「われわれにはより多くの友人が必要だ」と述べ、海外との関係を強める必要性を訴えた。
訪日は9月11日から4日間の日程。12日には日本後援会の発足式典も開かれ、李逸洋(り・いつよう)台北駐日経済文化代表処代表や自民党の若手議員らが出席した。同代表処の代表は大使に相当する。在日台湾人らも参加し、約250の座席が埋まって立ち見が出た。
式典で沈氏は、市長選を台北の市政だけに関わる選挙として捉えるのではなく、将来の政治、都市計画、台湾の国家ビジョン、住民が求める統治のあり方を考える機会にする必要があるとの考えを示した。
国会議員に相当する立法委員になる前から、沈氏は中国の偽情報や認知戦を研究し、日本との連携を重視してきた。2022年の産経新聞の取材では、情報戦の対象には台湾だけでなく欧米、日本、オーストラリアなども含まれるとして、日本の関連団体との協力を希望していた。2024年には自民党と民進党の外交・防衛担当議員による「2プラス2」に出席した。
一方、中国重慶市公安局は2025年10月、沈氏を「国家分裂犯罪」で立件した。中国側は、沈氏が開設に関わり、台湾防衛に必要な軍事知識を市民に教える講座「黒熊学院」を国家分裂に関わる活動だと非難している。沈氏は当時の声明で、中国の行動は見せしめを狙ったものだとし、自身も台湾の人々も恐れていないとの姿勢を示した。
今回の講演では、台湾が日本や米国などの文化や制度の影響を受けつつ、独自の統治制度を築いてきたとも説明した。東京やニューヨークから学ぶことへの関心に触れ、異なる人々や文化が共存する台湾の特徴を「和して同ぜず」と表現した。
T.Shimizu--JT