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球団初のリーグ連覇を果たした阪神は、国内FA権行使を決断したロッテ・小島和哉投手(30)の獲得に向けて本格的に動き出している。当初最有力候補としていた広島・床田寛樹投手との争奪戦を回避し、先輩・大竹耕太郎氏とのパイプを活用して他球団に先んじる戦略だ。
球団初のリーグ連覇を達成した阪神タイガースが、国内FA権行使を決断したロッテ・マリーンズの小島和哉投手(30)の獲得に向けて本格的な動きを開始している。なぜ他のFA投手ではなくあえて小島に注力するのか。その背景には、他球団との争奪戦回避と、先輩選手を介した情報優位がある。
当初、阪神は広島・床田寛樹投手(31)を最有力候補として動向調査を進めていた。しかし、巨人など複数球団が「本気」で床田の獲得を目指していることが判明し、戦略を見直したとされる。松井秀喜新監督の下、ルーキーの竹丸和幸(24)や井上温大(25)が好成績を収める一方、昨季まで3年連続2ケタ勝利を挙げた山﨑伊織(28)はケガで1勝に終わり、エースの戸郷翔征(26)も不調で5勝止まりとなった。安定した先発陣として床田は魅力的だが、今季年俸1億8500万円からの大幅増が確実視され、FA宣言後は複数球団によるマネーゲームの様相を呈する可能性がある。
阪神は資金面で争奪戦を制する体力はあるものの、万が一取り逃した場合のリスクを天秤にかけ、小島に狙いを切り替えたという。球団OBは「今シーズン6勝9敗に終わったが、昨季まで5年連続で規定投球回に達し、先発ローテーションをしっかり守っていた」と評価。一方で「サウスポーには高橋遥人(31)、伊藤将司(30)らケガのリスクが高い投手が少なくない。将来的な弱点になり得ることを承知し、一刻も早いテコ入れを図りたい」と述べた。その上で「小島は30歳オーバーと年齢が気になるところだが」という懸念も示した。
阪神では早くから水面下でとある選手が小島の動向調査に協力していた。その人物こそが、小島の早稲田大学1年先輩である大竹耕太郎(31)だ。両者は学生時代から仲が良く、プロ入り後はソフトバンクOBの和田毅氏主宰する自主トレを通じて切磋琢磨。和田氏の引退後は2人が「チームOK」を結成し、自主トレメニューの構成などで協力体制にある。
小島は大竹から阪神のチーム状況や練習環境などを細かく共有できるため、両者の間にホットラインが存在する時点で、他球団よりも大きくリードが取れる環境が整っている。また、親会社の幹部に早稲田大学卒が多く在籍しており、獲得を後押ししているとの情報もある。
今季推定年俸1億4500万円の小島に対し、阪神は大幅な金額アップと複数年契約を準備している。FA宣言選手はNPBから11月10日に公示され、11日から各球団との交渉が解禁となる。情報戦を制し、新たなピースを無事に獲得できるかが焦点だ。
T.Sasaki--JT