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宝塚歌劇団星組のミュージカル『RRR×TAKA”R”AZUKA~√Rama~』東京公演を前に、暁千星と詩ちづるが再演での役作りや新装置、フィナーレの見どころを語った。
2022年に世界的なヒットとなったインド映画を舞台化した宝塚歌劇団星組のミュージカル『RRR×TAKA”R”AZUKA~√Rama~』が、東京宝塚劇場で10月31日に開幕する。初日前日の30日、舞台稽古を終えたトップスターの暁千星とトップ娘役の詩ちづるが取材に応じ、2年前の初演と同じ役に改めて向き合った手応えや、東京公演で届けたい舞台像を説明した。脚本・演出は谷貴矢が担当する。
物語の舞台は1920年、英国植民地時代のインド。暁が演じるラーマは胸に秘めた大義を果たすため、故郷に婚約者シータを残して英国警察官となる。火災現場で力を合わせたビームと友情を結ぶが、2人は実は対立する立場にあり、友情と使命の間で揺れることになる。シータを詩、ビームを瑠風輝が演じる。
暁によると、再演では初演より場面が増えたことで、以前からある場面にも新しい発見が生まれた。2年前も力を尽くしたが、役を再び研究する過程で新たな感情が次々と立ち上がり、芝居の面白さを日々感じているという。詩も初演時とは違う感覚でシータに臨み、ラーマの心を太陽のように照らす存在であることを意識している。
詩はシータに加え、ラーマを燃え上がらせる幻影ファイアミラージュも担当する。現実の人物としてラーマを支えるシータと、インドの空気や神々しさを表す幻影の性格を分け、それぞれの役割が明確になるよう演じている。
舞台装置では、宝塚で初めて導入されたジャンプマシンが大きな見どころとなる。冒頭の跳躍だけでなく、第2幕の肩車の場面にも装置の仕組みを応用した。暁は宝塚公演の初日には観客にどう受け止められるか強い緊張があったものの、好意的な反応を得たことで東京では自信を持って臨めると語った。詩も当初は不安があったが、舞台袖から暁の跳躍や肩車の場面を見て装置の効果を実感し、自身も美しく舞えるよう稽古を重ねている。
作品の壮大さと豪華さは、インド映画と宝塚の特色が重なる部分だ。暁は力強いナートゥダンスや、首を横に揺らすインドらしい所作を要所に取り入れたいとしている。詩はインド舞踊特有の手足の使い方や手先の細かなニュアンスを意識した。音楽に乗って星組の出演者が歌い踊る群舞も作品の魅力に挙げた。
フィナーレ前のデュエットダンスは、物語を終えたラーマとシータの関係をそのまま引き継ぐ構成となっている。大義を果たしたラーマがシータと再会し、2人だけで笑い合いながら踊る幸福を表す。暁は芝居の延長を大切にし、その後に瑠風がロケットを率いる場面へ自然につなげたいと説明。詩は幼い頃からの2人の関係や過去まで感じられる場面を目指している。
電飾を施したフィナーレの大羽根も今回ならではの趣向だ。役のイメージに合わせ、暁は火、詩は花、瑠風は水を表す。暁の羽根は燃え盛るような形で、背後には後光を思わせる輪がある。暁はその姿について神様になったような感覚だと表現し、インド作品の豪華絢爛さと明るさに合うとした。
広島県出身の暁は2012年に首席で宝塚歌劇団へ入団し、月組を経て2022年に星組へ組替えとなった。2025年の全国ツアー『ダンサ セレナータ/Tiara Azul II』からトップスターを務め、身長173センチの長い手足を生かしたダンスで存在感を示している。北海道出身の詩は2019年に初舞台を踏み、月組から星組へ移った後、2022年に暁の相手役となるトップ娘役に就任した。歌、芝居、ダンスを兼ね備える実力派として活動している。
東京公演は10月31日から12月13日まで東京宝塚劇場で行われる。問い合わせは宝塚歌劇インフォメーションセンター、電話0570・00・5100。
M.Fujitav--JT