Goldpreis
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華やかな専業主婦とアラフィフのフリーライターが、生活背景の違いを超えて家族ぐるみで交流を続けた。
華やかな専業主婦とアラフィフのフリーライターが、生活背景の違いを超えて家族ぐるみで交流を続けた。その関係は、冷淡なLINEのやりとりをきっかけに突如として断った。新書『友達になって後悔してる』(新潮社)の著者である山野井春絵さんが、執筆のきっかけとなった「友人との別れ」を振り返す。別れのLINEは、いつからか彼女の返信が遅れ始め、既読スルーが続くことで、関係が冷たくなり始めた。山野井さんは、思いつめて、なるべく重くならないよう冗談を交えつつ推敲したメッセージを送っていた。そのメッセージには、「何か私はあなたの気に障ることをしてしまったのでしょうか」など、相手に気を遣う内容が含まれていた。一方、返信はあっさりしたものだった。山野井さんが送った内容にはまったく触れず、世間話が少しと絵文字で、行間からは「あなたと会うつもりはない」という明確な意思が感じられた。ある夏の午後、最寄り駅のホームでのことである。山野井さんは電車を一本やり過ごし、彼女とのやりとりのすべてを削除した。
10年以上付き合った「仲良しのママ」だったのに、相手は10年以上付き合った年下のママ友だった。美しく優しく、おっとりとして品があり、ハリー・ウィンストンで買い物するような、経済的にたいへん恵まれた専業主婦である。しがないライター稼業でカジュアルな山野井さんとは、見た目も年齢もライフスタイルもほとんど重ならず、周囲から「なぜ仲が良いの?」と不思議がられたという。それでも、二人とも飲兵衛で、地縁もあって気を許し合う仲になった。子どもと夫同士も気が合い、家族ぐるみの付き合いが続いた。関係の終焉は、子どもたちが小学校高学年になったころ。その原因は、いまだにわからない。
山野井さんは、関係を自分から終えた経験を持つ50代の女性。彼女は、最後のLINEの後、音信不通となり、インスタグラムのアカウントも削除した。新しく開設された鍵つきのアカウントは、共通の友達の中で山野井さんにだけ知らされなかった。山野井さんは「返事がないこと、それこそが返事。これが大人の関係における終焉の特徴だ」と振り返る。彼女は、離れていった感情のプロセスをよく理解できると述べている。50代に入ってから、離れていった友人は5、6人にのぼった。その後、共通の友達や別のコミュニティの友達も芋づる式に離れていった。その結果、被害妄想に取り憑かれ、ついには残った友人にまで「いい加減にして、あんた病気だよ」と笑われるほどだった。
M.Fujitav--JT