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信者が輸血を拒否することで知られるキリスト教系新宗教「エホバの証人」(本部・米ニューヨーク州)が輸血を事実上解禁したことを受け、欧米などのメディアは、輸血拒否によって失われた命に対する教団の責任に触れて報道した。
信者が輸血を拒否することで知られるキリスト教系新宗教「エホバの証人」(本部・米ニューヨーク州)が輸血を事実上解禁したことを受け、欧米などのメディアは、輸血拒否によって失われた命に対する教団の責任に触れて報道した。
聖書は使徒言行録15章20節で「ただ、偶像に供えて汚れた肉と、みだらな行いと、絞め殺した動物の肉と、血とを避けるようにと、手紙を書くべきです」(新共同訳)と教えている。
AP通信は「ユダヤ教や他のキリスト教の宗教的伝統では、これを食事に関する律法として解釈してきたが、エホバの証人はその禁止を輸血にまで拡大解釈している」と解説した。
英紙デーリー・メールは、教団の問題に取り組んできた団体の推計として「輸血拒否に関連して、世界で毎年約1200人の超過死亡が発生している」と紹介。APは「元信者を含む批判者たちは、輸血拒否の教えが、防げたはずの死につながったと述べている」と伝えた。
オーストラリアの公共放送ABCは、輸血拒否で母を亡くした女性が「(輸血受け入れを)個人の判断にゆだねる方針が良いことかどうか、私には分からない」と、過去の出来事との葛藤を訴える感想を紹介した。
英紙テレグラフは、人道主義団体が明らかにした元信者のコメントとして「エホバの証人の指導者たちはこれをアップデートと説明するかもしれないが、このアップデートを逃した何千人もの人々を取り戻すことはできない」と伝えた。
エホバの証人は18日、赤血球、血漿、血小板などの成分輸血を巡り「使用を受け入れるかどうかを自分で決めることになる」と容認した。全血輸血は引き続き禁じるものの、現在の輸血はほぼ100%が成分輸血となっている。
T.Ikeda--JT