Goldpreis
39.3000
名古屋市で飛び降りた男の巻き添えとなり23歳の娘を失った父親が、事故ではなく殺人罪として扱うよう求める署名活動を始めた。
「ただの不幸な事故ではない」と訴える父親の稲葉健二さん=三重県度会町 何の落ち度もない娘の命が自ら人生を投げ出した人物によって絶たれた。名古屋市で7月、マンションから飛び降りた男の巻き添えとなり、死亡した稲葉朋来(ほうら)さん=当時(23)。父の健二さん(50)=三重県度会(わたらい)町=は「尊い命を絶対に無駄にはさせない」と決意し、署名活動を始めた。
娘のため、同じ被害に遭うかもしれない誰かのために。心身を削る活動を通し、社会の巻き添え死事件に対する認識が変わることを願っている。怒り・疑問・後悔 「この不条理をどう受け止めればいいのか」。
死のうとした人間は助かり、娘の輝く未来は一瞬で消えた。健二さんはあの日から強い怒りと疑問を胸に抱える。繁華街・栄の大通り沿いの歩道を友人と歩いて帰宅していた朋来さんは7月19日、マンション11階から飛び降りた男の巻き添えとなって死亡。
病院で苦しそうな表情で眠る朋来さんと対面した。「朋来」の名には、良い友人に巡り合えるようにとの思いを込めた。その名の通り、葬儀には多くの友人が駆け付けてくれた。
事件翌日は離れて暮らす家族が約9カ月ぶりに集まり、夕食をともにする予定だった。楽しみにしていた分、深い絶望に襲われた。
K.Yamaguchi--JT