Euro STOXX 50
30.3200
秋雨の季節はフロントガラスだけでなく、ドアミラーやバックカメラの水滴対策も重要になる。車両と製品の適合を確かめ、撥水や親水などから方法を選びたい。
雨の中ではドアミラーに残る水滴が後方車両や二輪車の確認を妨げる。周囲全体の視界も悪くなるため、ミラーの見えにくさは運転時の負担をさらに高める。バックカメラなどの車載カメラも、レンズに水が付くと映像がぼやけたり歪んだりし、駐車時の確認が難しくなる。
対策の一つがドアミラーへの撥水処理だ。フロントガラスは走行風を受けて水滴が動きやすいが、ミラー面には風が十分当たりにくい。このためガラス用を流用するより、ドアミラーを対象にした専用品を使う方が確実だ。
スプレー式の製品は、ミラーの汚れや油分を落として乾かし、説明書に沿って塗布する。強い撥水膜で水滴をまとまりやすくし、視界の確保を助ける。液剤が車体や樹脂へ飛ぶ可能性があるため、周囲をタオルやマスキング材で覆う。付着したまま放置するとしみになる製品もあり、注意事項の確認が必要だ。
純正で親水処理や特殊コーティングが施されたミラーは、撥水剤によって本来の機能を損なうおそれがある。加熱式や防眩式を含め、対象のミラーへ使用できるかを施工前に確かめる。
バックカメラは取り付け位置によって、車体から流れる雨水やタイヤが巻き上げた水を受けやすい。サイド、フロントカメラも同様で、使用する薬剤にはカメラレンズ対応と明記されたものを選ぶ。ガラスやミラー用の全製品がカメラへ使えるわけではなく、レンズやカバーの材質、表面処理によっては不適合となる。製品説明と車両の取扱説明書を照合したい。
カメラへ雨が直接かかりにくくする専用カバーもある。薬剤を使わず付着を抑えられるが、車種やカメラ位置により装着できない場合がある。対応撥水剤は手軽だが、雨や洗車で徐々に効果が落ちるため、視界の低下を感じたら再施工する。
ミラーでは撥水のほか親水処理も選べる。撥水は水をはじいて粒にするのに対し、親水は水を薄い膜として面全体へ広げ、粒による像の乱れを抑える。撥水製品は施工しやすいものが多いが定期的な塗り直しが必要で、親水製品は十分な効果が現れるまで一定の条件や時間を要する場合がある。
貼り付け式の撥水、親水フィルムは液剤を塗るのが苦手な人にも扱いやすい。車種別に切り出した商品もあるが、ミラー形状への適合を確認し、貼り付け時には気泡やほこりの混入を避ける。表面の傷や劣化が目立てば交換が必要となる。
施工前の洗浄も効果を左右する。表面に油膜、ワックス、砂ぼこりが残ると、薬剤が均一に定着しにくく、フィルムには気泡や傷が生じる。柔らかい布と適合する洗浄剤で汚れを落とし、水分を完全に乾かしてから作業する。
撥水タイプは水滴を丸くして面から離れやすくするが、走行風が弱い場所では粒が残ることもある。親水タイプは水を広げて膜にするため、粒による像の分断を抑える。駐車環境、雨量、洗車頻度により使いやすい方式は変わるため、単純な性能比較ではなく利用条件から選ぶ。
フィルムは塗りむらが生じにくく、効果のある範囲も見分けやすい。一方、鏡面全体を覆わない製品や曲面へ合わない製品では境界が視界に入る場合がある。車種専用品でも型式や年式、左右の仕様を確認し、位置を合わせて貼る必要がある。
車載カメラはレンズが小さいため、一滴の水でも映像の大部分が見えなくなることがある。作業時には薬剤を直接大量に吹き付けず、製品指定の方法を守る。カバーを追加する場合も、カメラの画角を遮らず、脱落しない取り付けが可能か確かめる。
処理後も雨天前にミラーと映像を点検し、汚れや白化、被膜の劣化があれば清掃または再施工する。バックカメラは補助装置であり、映像だけに頼らず、ミラーと目視を組み合わせて安全を確認することが基本となる。
雨天時は車線変更、右左折、後退で使う複数の視界が同時に悪化する。フロントガラスの油膜除去や撥水だけで終えず、ドアミラーと各カメラの状態も点検することが安全運転につながる。撥水、親水、フィルムの特徴を理解し、車両に合う方法を説明書どおりに施工することが重要だ。
K.Yamaguchi--JT